「子供の前ではいつも笑顔で」という精神論
このあいだ、スーパーに向かう田んぼの脇道でつくしを見つけました✨
背の高いものや低いもの、まだヒョロヒョロのものやしっかりしたもの。
まるで親子みたい。
私は中学生の娘を持つ母親です。
時が立つのは早いもので、
つい先日まで毎日二人で手を繋いで歌いながら幼稚園へ送っていた小さな娘。
子乗せ自転車のフロントシートで大きなピンクのヘルメットをかぶっていた娘。
そんな娘がいつのまにか私の身長を5センチも超えていました。
正直のところ「嬉しい」より「寂しい」の気持ちのほうが大きいかな。
時々、もう二度とあの小さい娘は戻ってこないんだなあ…と思うと寂しくて涙が出たりします。
私は子供が一人しかいないので、いまだに常に母親として手探りの毎日です。
もう一度過去に戻れるならこんなことをしてあげたかった、あの時はこう励ましてあげたらよかった、あのときは怒り過ぎて悪かったな、と思うことは沢山あります。
よその子にはおおらかになれるのに、自分の子どもには中々そうはなれない。
所詮他人の子は他人の子、常に一緒にいるわけではないのでその子の良い面が強調されて見えるのだと思います。
自分の子供は勿論かわいいけれど、大人になるまで責任が伴います。
その点、おじいちゃんやおばあちゃんや先生は責任がないので、時に言いたい放題のアドバイスにとても傷つくことがあります。
「子育ては焦らず見守らないとだめよ!」なんて言われても、
「普段の娘がどんな様子なんて何一つ知らないくせに、無責任なこと言わないで!」と反発したくもなります。
でも、世間では
「母親はただ子供の成長を見守り、おおらかでいるべき、辛いときもいつも笑顔でいるべき」
といったプレッシャーをかけたがります。
でも100回も200回もお願いして本人も約束したことを守らず何度も裏切られたり、ごまかしたり、都合が悪いと泣いてごまかしたり、、、。
そんなことが続くと母親でも余裕がなくなり、もう何を信じたらいいのかわからなくなります。
本当に辛い、本当に苦しい。そんなときがあります。
でも社会の暗黙の圧により、
「怒るのは自分が未熟な母親だからだ」
とか、
「子供の前で泣くなんて母親失格だ」
などと、自分を責めてしまう母親も多いのではないでしょうか。
私もそうです。
母親だって限界を超えて疲れ果てたら、もう笑えないことだってある。泣きたくなる時だってある。
「母親は苦しい時も子供の前ではいつも笑うものだ」
と型にはめてプレッシャーをかけるのはやめてほしい。
そんな聖母マリアのような母親なんてほとんどいないのだから。
コメント